1日で500冊仕入れる方法(3)

前回書いた105円棚からの仕入れだけに頼ると、平均販売単価が300円とかの世界になってしまうので、105円棚以外からの仕入れも重視しています。


半額(プロパー)棚(単行本、文庫、新書)は、基本的に均一セールの時しか見ません。ただ、店によっては、上限が950円だったり、一部の本だけ定価の4分の1程度だったりする場合もあるので、その時はチェックします。
ちなみにセールについてですが、そのために特別に情報を集めたり、戦略を立てたりはしていません。いつも行き当たりバッタリです。でも、遠征なんかで訪問店舗が多いと、案外セールに出くわすものです。


結構重視しているのが大型本や雑誌コーナーです。ランキング10万位以内で鞘が取れるものだったら、迷わず買いますが、たとえランキングが100万位台やランク外でも、専門性が高く類書が少ない内容のもので、出品数が0〜3程度だったら買ったりしています。結構この手のものが出品後まもなく売れたりするから面白いです。
確実に売れると見込んだ本だったら、定価の4〜5割で仕入れて、8〜9割で売るというのでも躊躇せずにやります。


先日、コメント欄でも書きましたが、105円本とプロパー(大型本、雑誌含む)の仕入れに占める割合はどうなっているか。概算ですが、冊数では105円(文庫、新書含む)が全体の7〜8割で、仕入れ金額ではプロパーが全体の7〜8割くらいです。


それだったら、手間の割には利益額が低い薄利多売はやめて、高額本に特化した方が割が良いのではと思われるかもしれませんが、私のせどりスタイルは薄利多売と高額系は車の両輪となっているので、片方だけというわけにはいきません。


高額系は、売れれば大きいですが、コンスタントには出ません。一方、薄利多売系はコンスタントに売れていくので、売上の平準化に貢献しています。しかも送料差益も馬鹿になりません。
仕入れに関しても、おいしい高額本はそうそう転がっているわけではないので、それだけを狙っていると無駄足を踏む数が多くなります。しかし薄利多売本は数の大小はあれど、どこでも拾えるので、たとえ仕入れ的には厳しい店でも、足代くらいは回収できる仕入れは可能です。どこの店でも、何かしらの収穫が見込めるというのは、仕入れのモチベーションの維持にも大いに役立っています。