お節介にもちとせさんの野望について考える

ただ、一ついえることは、このままブックオフなどの古本屋で仕入れて一人でやって行く方法を続ける気は全くなく、ゆくゆくは大きくして、ネット古書店として有名な店舗にしたいなと思っています。

有名女性せどらーのちとせさんが、せどりで起業を検討しているということで意見が飛び交ってますので、僭越ながら私も考察してみました。

●公庫から資金を借りるなどという眠たいことを言われてますが、たかが100万円すら貯金できない人間がお金を借りてどうなると思いますか?借金には利息が付くのですよ。今までの発想のままでは絶対に失敗します。ハッキリ言います。小資本で充分できるせどりに、借金するなんて愚の骨頂です!!自己資本の範囲内で考えて下さい。


●コラ!「ひっそりせどり」も融資紹介してる場合か(笑)。 せどりで人を雇うなんてのも現実離れしてます。小資本、個人(少人数)こそが、せどりの最大のメリットですよ。自己資本の範囲内で、よければ家族や恋人に協力をしてもらえばいいんです。


●ちとせさんが言うように、「やるんなら上を目指したい」のなら、まず100万円ぐらい貯金して自己資本を作って下さい。今の利益なら5ヶ月できますよね。

せどり経営に対するスタンスは、さんざん書いてきたのでお分かりかと思いますが、私もあやし外道さんと基本的に同じです。個人経営、家族で運営は、私のスタイルでもあります。


ただし私は、「愚の骨頂」の借金はしています。
確かに、利益の範囲内で投資に廻すほうが堅実で良いのですが、わが家の場合、せどりの儲けの多くを生活費に当てているので、そのやり方では拡大再生産が難しい現状にあります。いまの事業規模でも何とか生活はできますが、将来のことを考えると貯蓄をある程度しておく必要があり、現状ではそれがままなりません。


現在、月間売上60万、経費30万、純利30万くらいですが、儲けの多くは生活費に充てられます。そうなると、拡大再生産するには補充仕入れ(これは経費30万に含む)に10〜20万プラス仕入れをしなければいけないので、足が出てしまう訳です。


そこで、信用金庫と某ノンバンクより、合計100万ほど年利10パーセント程度で借り入れを起こして、拡大再生産の資金に当てています。皮算用では、月商100万レベルになれば月10万円は返済に充てることができるので、利息を含めて1年で完済できる計算です。


給与所得しかないのに借金をするのは良くないと思いますが、事業の場合、借金をして規模拡大をしたほうが、利息を差し引いても利益のほうが多く生み出されるのなら、適度な借金は許容範囲内であると思います。


そこで資金の捻出方法ですが、金融機関や国民金融公庫等の事業向け融資がメジャーなところですが、スポンサーがいれば、出資してもらうなり、その人が経営している会社の事業に組み込んでもらう方法も考えられます。でも私はこうした共同経営的なのはどうなのかな〜と思ってしまいます。なぜなら、自由度が狭まる。好き勝手できるのがせどり稼業の醍醐味であるのに、勤務時間やら経営方針やらで拘束されるのはうまくないと。


ちとせさんの力量と実績なら、十分おひとりで経営できると思われますので、「本格的に起業だー」と肩肘張らなくても、例えば梱包に手が廻らなくなった段階で半日だけお知り合いにアルバイトを頼むとかして、なし崩し的に規模拡大をしていくのも悪くないかと思います。そうしてある程度の規模になった段階で法人化するというのもよろしいのではないでしょうか。やっぱり「自分がお山の大将」がいいですよね。