小泉首相に「特権階級」と認定されました(笑)

■「一部の特権階級の既得権益より、1億2千万の国民全体の利益を」
 小泉総裁、山梨・静岡で街頭遊説

 小泉純一郎総裁は27日、山梨・静岡両県内で遊説を行った。(中略)「1億2千万人の国民の利益をおろそかにして、一部の数十万人の役人の身分を守るため政界全体がふりまわされている現状を打破したいと、私はこの改革に挑戦している。これは政治を変える大事な戦いだ」と、聴衆に熱く語りかける小泉総裁に、大きな声援が送られた。(以下略) 

 小泉首相に言わせると、私も特権階級のひとりらしい。既得権益とは月額基本給103,100円のことを指しているのですか(笑)。既得権益だけでは家族をやしなっていけないので、せどり稼業をしておりますが。なんだか傘貼り内職をする下級武士を思い出してしまったぞ。


 郵政民営化の利点として「公務員が減るので財政の節約になる」といわれているが、郵政公社は独立採算制で、私らの給料は切手だのハガキだのエクスパックの売上といった事業収入でまかなっているので、人件費に税金は投入されていない。よって、この件に関しては郵政が民営化しようとしまいと同じこと。


 また、「郵貯簡保の金が官から民へ流れる」というが、郵貯簡保の資金が自動的に財政投融資に流れる仕組みはとっくに廃止されていて、現在は、財政投融資の金集めのために国債を発行し、これを郵政に買わせるという構図になっている。ちなみに民間銀行も貸付先が足らないので、穴埋めとして国債を大量に買っているという。だから民営化しても自動的に「官から民へ」流れるわけではない。国債大量発行じたいにメスをいれないと何も変わらない。


 私はこんないい加減な理屈で進められようとしている郵政民営化ははっきりいって信用できない。本当に民営化が必要ならば、もっとまじめに議論すべきであろう。特権階級呼ばわりされると、なんだかラクチンにいい加減な仕事をしていると思われているのではないかと、悲しくなるかぴぱら堂であります。