古本屋になるには 1日講座

昨日(10月9日)、東京都古書籍商業協同組合主催の古書の日記念イベント『古本屋になるには 1日講座』に、妻と参加してきました。会場は東京古書会館。


現役の古書店主が自店の経営の現状やノウハウを講演するという内容。ネット専業の方が2人、リアル店舗主体の方が1人、計3名の方がお話しました。
どのようなことを考えながら、日々仕入れ、販売に取り組んでいるか、リアルな内容をたくさん聞くことができたのは大変参考になりました。


データ的な面で印象に残ったのは、ネット販売における在庫と売上の関係。在庫5000冊で月商20万〜40万円というのが平均的なようです。在庫2万冊で月商100万〜140万円をたたき出し、梱包要員を雇って対応している店もあるそうです。


講演の後、「仕入れシミュレーション」ということで、市場での入札のルールを解説し、実際にやってみせるコーナーもありました。金額の書き方、言い方で他の業種の市場にありがちな符丁は使わないので、初心者でもなじみやすい印象を受けました。もちろん、安く仕入れよう、高く買わせようとするためのいろいろな駆け引きはあるそうですよ。


最後に司会の方が、古本屋で失敗する人、成功する人について語ったのが印象に残りました。失敗するのは、在庫を自店で売り切ることにこだわり、仕入れをしない人。成功するのは、積極的に仕入れをする人らしいです。


参加者は、団塊世代の中年男性が7割、残りが20〜30代の男女という感じでしたでしょうか。


自分がせどりでやってきたことを振り返りながらお話を聞いてきたのですが、自分の方法論が大筋ではそんなに外れていなかったことを確認できたので、自信がついた気がします。今日からまた日々精進するための栄養になりました。