在庫数の重要度を考える

やっと在庫数が1万冊になったのを機に、在庫数の重要度が自分の中でどのくらいなのか考えてみました。


一般的に、在庫数は少なく、回転数は多くを追求するのがよいとされています。せどり界でもそれを実践できている方は、高効率に稼いでおられるようです。
しかし私はといえば、在庫1%の法則ならぬ「在庫0.2〜0.5%の法則」なので、効率は良くない方に属します。


ではなぜこの路線かというと、大した目利き力もなく、地方でせどり先の品揃えも都市部に比べると不利という状況のなかで、他のせどらーなら切り捨ててしまうような本でも利益を出す体質をつくらなければならないというのがひとつあります。


もうひとつは、本を買うこと、とにかくいろんな本が手元にあること、それが売れていくことがどれも楽しいので、結果的にそうなってしまったということもあります。こちらは趣味的部分ですね。ですから「かぴぱら堂の規模拡大マニア『どうにも止まらない』」(byあやし外道氏)という指摘は、ある意味正しいです(笑)


そんなわけで、在庫数の多さはかなり重視していますが、だからといって在庫数至上主義というわけでもありません。
先日、エーブックさんが、

同じ売上げだったら、数が少ない方がいいし、在庫も少ない方がいい。常にこれは頭においているつもりです。在庫の数をあまり気にされていると、本来もっと重要なものを忘れちゃわないかなという気がしてしまいます。

私が違う意味で気にしているのはコンスタントに出品できる数です。

と書かれていましたが、実は私が在庫に関して最重視している指標も1ヶ月の出品数です。


在庫数が同じ1万冊でも、常に出品をし続け、かつ売れ続けている状況下での1万冊と、1年前に出品した売れ残りだらけの1万冊では、価値が全く違います。仮に、ランキングが低く、出品者過多の1円本を大量出品し、かつ価格最適化をしなければ、在庫を増やすのなんて簡単です。しかしそれでは意味がなく、当然、私が目指している在庫の質は前者ですから、そのためにはそれなりに売れる可能性がある本を常に出品していく必要があるわけです。残念ながら現状では、時間的制約などで、なかなかコンスタントに出品できていないです。


そんなわけで現在の業績には全く満足できていないのですが、それでも、良い仕入れができ、大量出品ができ、かつ価格最適化も定期的にできている時は、相対的に良い結果が得られています。そんな時は、たくさん出品したのに、どんどん売れていくので総在庫数はなかなか増えないという状況になります。その状況の中で、あえて流れに逆らうようにして在庫を増やしていく取り組みができていけば、面白い結果が生まれるのではないかと、皮算用しているところです。