せどりちゃんとかぴぱら堂の違いは紙一重(笑)

http://d.hatena.ne.jp/rahoraho/20060521/1148166510


観ましたよ。
やってること(古本転売)は同じなのに、それに従事する時間が相対的に短ければ「ニート」扱い、長ければ自営業者ですからね。
いい大人が勤めにも行かないで、1日中趣味に高じているのがニートだとするのなら、私もニートのようなものです(午前中、郵便屋をしているのを除いては)。ただ、その道楽で喰っていけてしまっているので、世間を目眩まししていますが(1日500冊仕入れや1冊1分の登録が必須条件なのはさておいて)。


「なぜ働かないの」という問いに対して、人付き合いが苦手云々と答えていましたが、それは私がせどりで喰っている理由と概ね同じ。違う点といえば、せどりちゃんは、せどりで自分の小遣いを稼げば事足りるけれど、うちは家族を養わなければいけないので、その分大規模に展開しているところでしょうか。だから、おっさんのコメンテーターに「親が倒れたらどうするの」と問われた時、「仕事を探します」なんて言わないで、「古本転売の規模を今の3倍にしたら親を養えます」と啖呵を切ってほしかったな(笑)


まあでもテレビなんて所詮あの程度なんだろうけれど、男女のコメンテーターのあまりにもベタな突込みには、あきれるのを通り越して笑ってしまいました。とくにおっさんの方、私に対してはこんな突込みをしそうだな。


おっさん「何で正社員にならないんだ」
かぴぱら「人付き合いは苦手だし、勤めは性に合わないんですよ」
おっさん「それで妻子を食わせていけると思っているのか」
かぴぱら「アマゾンで古本を売れば何とかなるでしょう」
おっさん「世の中そんなに甘くないぞ」
かぴぱら「そうですか。それなら世の中の厳しさを良く御存知のあたななら、1日500冊仕入れたり、そのために1日に500キロ、車を運転することなんか、造作もないことですね」


コメンテーターが、「人は何のために生きていくのか考えなければ」「働いて世の中に貢献しなくてはならない」といった趣旨でせどりちゃんを追及していましたが、そのために働かなくてはならないというのは本末転倒のような気がします。何のために生きていくのかといえば、生まれてきたから命尽きるまで生きるというだけの話だし、生きること、働くのは自分のためです。「人のために」が第一義的に来るのではない。自分の生活が充実してないで、人のため、ましてや社会貢献なんてできるわけないです。私だって、せどりで楽しませてもらっているから、購入者の方に「98%の良い評価」をいただけるような対応ができているのでしょう。