くまねこ堂さんの買取に同席

11時に現地に到着し、依頼主様と、そしてかぴぱら堂さん夫妻にご挨拶。
そう、今回の買い取りはかぴぱらさんがご紹介下さったのです!
依頼主様がかぴぱらさんのお知り合いで、本はかぴぱらさんが買い取られたのですが、
本の他にも道具類が色々と出てきたということでうちにお声をかけて下さいました、
どうもありがとうございます!

というわけで、22日と23日の日記で触れた「(道具類に)詳しい業者さん」とは、くまねこ堂さんのことです。
またとない機会なので、くまねこ堂さんの買取査定現場に同席し、様子の一部始終を見学させていただくことにしました。

写真は、くまねこ堂のくまきちさんが、指輪、宝飾品の査定をしているところです。ルーペや精密秤なども駆使して丁寧に品物を見ていきます。メモ帳が古書組合の市で入札をするときに使う用紙で、ペンがブックオフノベルティーという不思議な取り合わせが、くまねこ堂さんの立ち位置を象徴しているようで、何となく好ましいです(笑)。


査定はまず金製品からはじまり、次に腕時計、それから写真に写っている宝飾品。昼食を挟んで、また別の宝飾品をこなし、神経衰弱状態に陥った(笑)陶器類という具合に進みましたが、あまりの量に、一旦午後6時頃で打ち止めにし、査定額集計、お支払い後、くまねこ夫妻とかぴぱら夫妻でバケツリレー方式で買取品の積み込み。残りの分の日程を打ち合わせして、終わった時には午後7時をまわっていました。


一部始終を拝見して感じたのは、くまきちさんの古物商歴15年の蓄積は半端ではないということです。ひとつひとつの品物の値付け理由を的確に説明できるだけではなく、高級時計なんかでは、さらにその道に詳しいお仲間にその場で電話して確認し、万全を期していました。知識量が凄いだけでなく、それに慢心したり知ったかぶりすることをしない、誠実な仕事ぶりを目の当たりにしました。くまきちさんと私は同い年なのですが、私は古本専業になってからまだ2年半程度ですから、この差の大きさをあらためて感じるとともに、私自身も古物商としてやるべきことがたくさんあるなという刺激も受けました。あと、妻のにゃん子さんのサポートぶりがまた素晴らしく、くまきちさんが日頃から「くまねこ堂はにゃん子さまさまです」と仰っているのもうなずけると思った次第です。今回の買取額は、くまねこ堂の過去の最高買取額を大きく上回って記録更新したとのこと。依頼者の方にも喜んでいただき、こういうお仕事を紹介することができて、かぴぱら堂にとっても記念すべき日になりました。