古書組合員のせどり

私が古書組合に加入して今年の7月で3年になります。よく「まだせどりしているのですか?」と聞かれますが、量の多寡はありますが毎月してます。分野によっては、せどり仕入れるのが手っ取り早いものもいろいろありますので。


せどらー出身ではない、昔ながらの古書組合員はせどりをしているのか。もちろん人によりけりですが、結構している人はいます。先日、あるベテラン組合員の方とゆっくりお話をする機会がありました。その方は店舗とネット売り(日本の古本屋メイン、あとスーパー源氏とアマゾンマケプレをおまけ程度)、デパート催事をしているのですが、わざわざ狙っていくまではしないにしろ、たまには近所のブックオフへ行くそうです。あるときは福音館などの定番絵本が100冊ほど105円になっていたのに出くわし、全部仕入れてきたとか。それはすぐ後に控えていたデパートでの古本市で定価の半額程度で売ったそうです。その方曰く「いい本は光ってみえるでしょう?」。


別のベテラン組合員。この方も店舗とネット売り(日本の古本屋とヤフオク)、あと各所で催事に精力的に参加しています。利益が出るものは何でも転売するのがモットーらしく、本はもちろん古文書、絵画、骨董はもとより、土地まで仲介したとのこと。以前せどらー仲間と「不動産の転売できたらすごいよね」と話したことがあるのですが、本当にやっている人がいました。あと古本催事で知り合った金持ちのお客さんから「こういうコレクションをしているから集めてくれ」と頼まれて、同業者仲間から書画骨董をかき集めては納めたり(1回数十万〜数百万の取引)とか。書画骨董とかどうやって調べるのですかと尋ねたら「見たことないのに出くわしたらネットで調べる」そうです。


私といえば今年のはじめ頃、とあるブックオフで珍しい全集があって、1冊1000円で10冊仕入れ、そのままでは1冊欠巻だったのでその分だけネットで電脳せどり(4000円)して揃えて東京組合の中央市に出品したら11万円になって有頂天になっていたのですが、そんなのはまだまだ序の口らしいです。いつかは1点数十万、数百万の転売もしてみたいけれど、その日は来るのだろうか…