最近のせどり状況に思うこと

この間もたくさんのコメントを寄せていただきありがとうございました。厳しい状況が伝わってきます。私もせどりに行くと、他のせどらーさんが長時間棚に張り付いていてもなかなかカゴが埋まらない光景をよく見かけるようになりました。
現在のせどりは大まかに言って3つのスタイルがあるかなと感じています。第一は、105円棚から300円とか500円とか1000円以上に化ける商品を探すスタイル。私も含めて、このやり方から始めた人は多いと思います。マケプレ登場以降のせどり世代の原点的なスタイルと言っていいかもしれません。第二は、105円棚でもプロパー棚でも、薄利でもある程度のランキングがあればどんどん仕入れるスタイル。第三はレアものを高値でも仕入れてさらに高値で売るスタイル。この区分の他に、仕入れ時期がセール主体か非セール主体かというのもあります。現在の私は第三のスタイルが主体で、部分的に第一と第二も併用という感じです。セールはほとんど行きません。


この分類の中で、最も状況が厳しいのが第一ではないでしょうか。第二だとビームとセールを最大限駆使して行動力のある人がガンガン稼いでいる印象です。第三は今も昔も変わらず地道に続いているスタイルといえましょう。


これだけせどりが普及して、またせどりが語られる際に真っ先に出てくるのが第一のスタイルなので、このやり方で参入する人が多い分、始めてみたけどなかなか成果が上がらないということもあり、厳しさ感に拍車がかかっているような気がします。そして105円棚以外を見ない人、結構多いような気がしますがどうでしょう。私もせどりに行くと、先客のせどらーさんが数人いて、ああもう拾えるものはないかなあと思いながら見てみると、私が拾いたいと思っていた分野の商品がごそっと残されているという状況がよくあります。それもビームせどらーが増えたあたりから。バーコードだけ見ないで、もっと本そのものと向き合えば可能性は大いに残されていると思うのですが。


BOがレアものをネット売りにシフトするようになるのかどうか、コメント欄ではドン八郎さんが「こうなるとBO本部も、ネット売りの本をバックヤードで管理し、ネット売りしない方がおかしい」と提起したのに対し、bangkokさんが「レア商品だけをNET販売して出る差益は、そのために支払うコストを考えると、ブックオフほどの大企業からすると微々たる物ではないか」ということで、なったとしてもしばらく先のはなしではないかと返されていますが、私もbangkokさんと同様の意見です。古本催事用のリアル売りの商品準備をしていると、ネットで高そうな本があってもいちいち確認していたら仕事が進まないので、その辺は割り切っています。私のような零細古本屋でもそうなのですから、BOではなおさらそうでは。しかもBOは総合リサイクルショップを指向し、本への依存度を下げているところですから、レアものの単品管理は一部商品にとどまるものと思っています。