東武古書の市終了

5日をもって、9日間開催した宇都宮東武古書の市が終わりました。売上目標、当店としても、全体としても達成することができてほっとしています。ご来場いただいた皆さん、目録でお買い上げいただいたみなさん、ありがとうございました。


売上は1月2日の初売が一番多く(とにかくお客様が多い)、つぎに12月27日の初日(古書マニアは初日に集まる)、続いて仕事納め翌日の12月29日と新年の1月3日がよかったです。28日、30日、31日はちょっと低調、4日、5日は終盤ながら百貨店全体の人出が多いせいかそれなりの来場者でした。


当店はワゴン台数4台。主な品揃えは単行本が昭和時代のもの主体で人文科学、思想、歌舞伎演劇など芸能、軍事ものなど。新書文庫は最近のものはじめ平成の本が主体で一部昭和もあるよという感じで、分野は教養系新書と岩波・中公・講談社学術などの堅めの文庫が主。あと絵本・児童書・図鑑と鉄道関係。鉄道は本や写真集だけでなく写真そのものや車輌の部品、鉄道おもちゃもならべました。冊数ベースでよく売れたのは300円〜500円の本、つぎに100円〜250円の新書文庫。東武古書の市は通好みの品から一般書までよく売れるのですが、うちの在庫は本に関しては一般書の品揃えがいまいちだったせいか、通好みのもののほうが売れた感じでした。鉄道おもちゃは50円100円でチョロQなど50個ちかく用意したのは完売。数千円単位の限定版チョロQセットなどは大きなお友達が購入されたようです。高額商品は1万円〜2万円くらすのセット物が数点、8000円程度の商品も数点出ました。あと「もしドラ」を1冊500円で5冊並べたら、初日で4冊、2日目に1冊売れて完売しました。


他店の売れ行きをみていると、売上を上げている店舗は700円〜1500円の価格帯の商品をたくさん売りつつ、2000円〜5000円の商品も手堅く売り、10000円超の商品も毎日1個か2個は売っているといった具合です。3万〜5万円くらいの商品をポーンと買っていかれるお客様もいます。本だけでなく古地図、古文書、鉄道の記念きっぷなども売れます。アマゾン相場はそこそこ高いけど、出品者も10件以上いてランキングが100万位台の本などもアマゾン相場より高い値段で売れたりすることもあります。


ネットで売るのと違う世界が即売会にはたくさんあり、その詳細をいろいろ観察することができたのも今回の収穫でした。一般的にも業界内でも、即売会は時代遅れの販路と捉えられている向きもあり、改善改革が必要な部分もたくさんありますが、やり方次第で新たな可能性も広げていけるのではないかという思いを新たにしました。