ひとりでどこまで稼げるか

私は仕入れがせどりだけだった当時の1ヶ月当たり最高売上が約110万円。その時の粗利益率は約65%でした。それ以降は売上も上がりましたが仕入れに占める買取や市場の割合が増えてきたので、私のせどりの実力として数字で証明できたのがこの数字です。そして自分のせどりのやり方では、このあたりが上限だったとも思っています。
私の稼ぎ方を基準として考えると、せどりの限界は月商110万ということになってしまいますが、いろんな付き合いを通じて、せどりだけで月商200万300万あげている人が実在するのは知ってますし、伝聞ですが月商500万というのもありました。粗利益率約35%でアマゾン手数料を引いた利益率が20%で、手元に残るのが約100万円といったところでしょうか(とりあえず交通費等せどりに付随する諸経費は考慮しません)。自分の想像を超える売上を出していると聞くと、とかく嘘だろうと思うものです。実際に嘘の売上を書いているネット上の情報も少なくないですからなおさらです。しかし、自分の基準を客観視し、他のやり方について考察することで、自分のやり方を再検討する機会になります。私は他人のやり方を聞きながら自分はどうしようと考えるのが大好きです。自分の結果に反映させるのに時間がかかるのが欠点ですが。


組合員の業者ですと、古典籍や紙ものを扱っている人など、ひとりで月商数百万とか普通にいます。伝説の古書籍商、弘文荘反町茂雄は、晩年(1980年代)は年商が億単位だったとか。個人事業レベルで高収入を目指せる業種として、芸能人、作家、士業以外では古書業界は結構穴場なのではと思ってます。