良くない話も書いてみる…

先日のコメント欄で「かぴぱらさんは良い話しか書かない」と言われましたので、良くない話も書いてみます。
まず買取。いままで100回以上やっていますが、取引不成立だったのは数回。でもそのうち2回は九州まで出張しての結果です。これによる時間と金銭的ロスは、せどりへ行って不作だった…とは比べものにならないほど痛いです。もっとも、その代わりに現地でせどりや市場に行けば取り返せますが。
先日のような大当たりの買取は、5回行って1回くらいです。あとは1回が中当たり、1回が普通、1回が採算ラインぎりぎり、1回が赤字といった調子。問い合わせの段階で明らかに駄目っぽいのを断ってもこの程度です。もっとも良い買取をするには良くない買取を経験することは避けられないし、失敗からでしか得られない教訓もありますから、私としては良くない話とは思っていません。
組合に入ってもいい話ばかりではないというのはその通りで、うろ覚えで恐縮ですが組合員の6割以上は年商1000万円以下という調査結果を聞いたことがあります。せどらーより稼げていない人もいますし、本だけでは食べていけず、アルバイトをしながら生計を立てている人も珍しくありません。まあでもどの業界でも、誰もがうはうは儲けているなんてのはひとつもないでしょう。


古本の仕入れは、せどり、買取、市場とありますが、どの手段にしても、どんなに状況が変化しても、稼いでいる人は稼ぎ続けています。そして結果を出している人は例外なく、24時間365日、商売のことを考え続け、誰よりも数多く動いています。そういう人達に接する度に、自分の取り組み方の甘さを感じ、並大抵では渡り合うことはできないと思うのです。