虚偽クレームの購入者と全面対決その3

知人同業者が「不愉快な古本屋さん」(仮名)が出品している本を注文し、立て続けにキャンセルされたとのこと。その際のメールでのやりとりを提供していただきましたので、公開させていただきます。

まず出品者名「不愉快な古本屋さん」(仮名)の商品がキャンセルされた際、向こうから届いたメール。今年5月だそうです。

○○先生
度々ご御注文戴きながら、なかなかご期待に添えず申し訳ございません。
先程確認致しましたところ、ご注文頂いた時間の前に、他サイトにて、売り切れて仕舞ったようです。
津波関係の瓦礫本は毎週大量に入荷しておりますので、恐縮ですが次回の出品までお待ち下さい。
なお、出荷前に付、御請求は一切発生致しませんので、ご安心ください。
在庫管理係 s  拝



次が、今年3月、出品者名「Lxxx-house」(仮名)へ別の商品を注文し、キャンセルされた際のやりとり。まず向こうから。

大切なお客様の ○○ 様へ
折角注文頂きましたが、併売品の為、先程店頭にて完売致しました。
この商品は常時よく入荷致しますので、入荷次第再度出品致します。
次回出品の折りにご購入下さい。
なお、人気商品に付、いつも開店と同時に完売してしまいますので、ネット出品時間の9時50分から10時開店の直前ににネットで検索して頂くと、入手可能性が高いと思います。
この度は本当に申し訳ありませんでした。心からお詫び致します。
どうか次回の出品にご期待下さい。

在庫管理係 お客様担当 K・S 拝

これにたいする知人の返答。

S様
ご連絡ありがとうございます。
たまたま近日中に盛岡出張の機会があるので、その際にお店を訪問させてください。
実店舗の屋号はM書店さんでよろしいのでしょうか。
Amazonにあるご住所を検索してみましたら、岩手県立大学のキャンパスになっていましたが、間違いありませんか?

盛岡出張というのは口実とのこと。相手の対応を不審に思い住所を検索したら、岩手県立大学のキャンパスになってたのでさらに不信感が増し問い合わせたそうです。そして、向こうから2通目の返事。

お客様へ

当店のオーナーさんは東京にいらっしゃるようですし、お店は九州にあります。
県立大学には店舗は無いようですが、県立大学から2キロくらい岩手山寄りのところにM書店さんの倉庫の一部があるそうです(他にも何箇所かあるようです。岩手県内以外に倉庫は青森、埼玉、東京などにもあるようですが、詳細は判り兼ねます)。
現在倉庫は昨年の大地震と余震の影響で、在庫の本が全て崩れ落ちたため、整理中とのことです。
どうしても倉庫をご覧になりたければM書店さんに頼んでみますが、M書店さんは、そもそも私どもが委託契約している倉庫業者さんの一つで、直営店ではないので、ご理解いただきたく存じます。
なお、アマゾンに住所があるというのは初耳ですね。どこのお店のことでしょうか?
M書店さんには倉庫をお借りして、発送業務を代行して頂いているだけですので。

Lxxxx-House 担当 K・X拝

自分が勤務する(という設定)店のことなのに、オーナーは東京にいらっしゃるよう、とか、倉庫の一部があるそう、とか推測や伝聞になっている時点でおかしいですね。それにたいする知人の返事2通目。

S様

Amazonの貴店の詳細ページにその旨表示されています。

詳しい出品者情報
a.. 正式名称:M書店
b.. 住所:
a.. xxx152-52
b.. T村
c.. 岩手県
d.. 020-xxxx

これを読んで私は貴店の正式名称がM書店であり、
その住所は上記のものだと理解したのです。
ご存じないということは別の方が書いたのでしょうか。
私の理解を超えた話になってきました。

ここにいたって、知人の不信感は最大になったそうです。向こうからの返事3通目。

○○堂店主 様

M書店さんが、県立大学の中に有るというのはちょっと聞いたことがありません。
県立大学というのは、比較的最近できた大学と聞きました。
その大学ができる前にそこにあったということでしょうか?
岩手山の麓に倉庫があるとは聞いたことがあるのですが。
不思議ですね?

S・K 拝

岩手県立大学は、1998年開校。旧岩手県畜産試験場の跡地にできたとのこと。大学設立前から本屋があったなんて場所ではありません。続けて向こうからの返事4通目が来ました。

○○堂店主 先生

色々調べましたところ、嘗ては県立大学の中に書店が出店していたようです。
しかし全く採算が取れず、3年ぐらい前に閉店して引き上げたようです。
現在は、生活協同組合さんが、コンビニの様な店の中の一部コーナーに書籍や雑誌を若干置いている程度の様です。
本格的な学術書は、全て丸善さんの仙台支店さんが担当しているそうです。
私も、半年位前に就職したばかりなので、詳しいことは判りませんし、その閉店した店がM書店さんかどうかもはっきりとは判りません。
ひょっとすると、先生が言っていらっしゃる「M書店」さんと私共が書籍の保管と発送業務を委託している「M書店」様とは別な業者さんの様な気もします。

在庫管理係 お客様担当 S・K 拝

以上でメールのやりとりは終わりです。
最後は言い訳ばかり。「忘れていたM書店のことを突っ込まれたので急いで辻褄あわせを考えたのではないでしょうか。こちらから聞いてもないのに3通目、4通目と立て続けに出してくるあたりにその気配を感じます」と知人は言っていました。