今後も古本で喰っていくために必要なこと

今回の4箇所での即売会はどこでも面白い経験があったのですが、とりわけリブロ池袋は刺激的な場でした。今回はできる限り現場にいようと思い、初日と4日目は終日、最終日も昼から終了まで、5日目も閉店前の1時間、出勤してました。妻にいたっては所用で出られなかった3日目以外は、当番でない日も含めて全日会場に詰めました。するとネットで売るだけではわからないお客様の動向が手に取るようにわかります。当店から高額のお買い物をしていただいた数人のコレクターの方とは直接お話しをお伺いすることができ、収集の傾向など知ることができました。一緒に出店している同業者の商売の仕方も見ることでは、そこには自分が思いもよらない手法や考え方をたくさん見いだすことができました。ネットでもリアルでも本は売れない時代といわれますが、良い物は安くない価格でもきちんと売れることを、あらためて確認できました。

売れている古本屋の共通点を思いつくまま列挙してみると、まず本が好き、商品知識が豊富で同業者が知らない商品を知っている、いろんな仕入れ先や方法をもっている、フットワークが軽い、業界の動向を把握はしているがそれに引きずられない、良いお得意様を掴みお客様の動向に敏感、安値競争には加わらず商品の平均単価が高い(数百円の商品も揃えているが、売上の主力は高額商品)といったところです。その辺の特徴は知人の売上あげているせどらー達ともかなり共通しています。

1円本が増えてもFBAの手数料が値上げされようとも同業者の数が増えようとも、そのことを全く意に介さず、自分のやり方で結果をあげている人達と一緒に仕事する日々は、なかなか刺激的な経験でありました。