即売会売上から見た消費動向

昨日は東武宇都宮百貨店の初売。開店前からデパート前は長蛇の列で、開店と同時に福袋目当てのお客様が一斉に売場に駆け込み、例年通りの賑やかなスタートとなりました。古書の市会場も10時過ぎからお客様が混み始め、順調な立ち上がりでした。
閉店後、出店者有志で新年会。新年早々の居酒屋は若者グループばかりでしたが、我々中高年古本屋軍団も勢いだけは負けじと飲みまくりました。
話題になったのはやはり今回の売れ行き動向について。売上金額は前回と同レベルを維持していますが、今回は1店舗あたりワゴンを1台ずつ増やしたので、台当たりの売上は微減。お客様の入りは例年通り順調です。しかし高額品が売れにくくなっている、レジに行列ができない(大人買いのお客様が減っている反映)、毎回大量買いするお得意様の何人かが来場されていない、品揃えのレベルは維持しているのにお客様の嗜好とのミスマッチが起こり良書が売れない、安価で軽めの雑本のほうが売れる傾向が指摘されました。参加者のひとりが「選挙の後は売れない」という話をしていたのですが、確かに再政権交代で株価などは持ち直しても、庶民レベルでは先の見通しが持てない状況が続き、財布のヒモは堅いままというのを実感します。しかしこんな状況でも売っていかなくてはいけません。各店気合いを入れ直して最終日まで頑張っていこうと誓い合い、散会しました。
日頃ネットで売っていると、自店の売上の上下は自店の要因によるものも多いため、なかなか実感しにくいのですが、即売会(とくにデパート展)は、景気動向による影響を肌で感じる貴重な機会となっています。