被災地古書店の模索

日本古書通信」5月号の「古本屋大陸」に、私の連載2回目が掲載されました。いまアマゾンでは一時在庫切れになっていますが、版元在庫はありますので、じきに復活すると思います。

今回の特集が「被災地古書店の模索」と題して、福島県宮城県古書店・業界の現状と、この春オープンした茨城県土浦市の古書モール「つちうら古書倶楽部」の様子がレポートされています。各店再起して努力しているものの、特にリアル販売に関しては厳しい状況が続いているようです。福島県楢葉町に自宅がある古書店主は、昼間だけ自宅に帰れるもののインフラは全て停止しているうえに、原発事故はいまだ収束せず放射能の脅威も続いているもとでは生活できる状況ではないと、震災時新築3ヶ月だった自宅を捨てる決心をしたとのこと。胸が痛みます。東京五輪招致を「震災復興の象徴に」という向きもあるようですが、現地の状況は、いまだにそんな生やさしいものではないということです。