古本屋開業講座

東京古書組合南部支部 古本屋開業講座


講師が決まりました。
西村康樹さん(西村文生堂)加勢理枝さん(ほん吉)堀江一郎さん(古書一路)藤田譲一さん(古書田八)
。司会は芳賀健治さん(古本うさぎ書林)。講師はさらに増える可能性もあります。私は一参加者として会場にいる予定です。まだ空きがありますので、参加申込はお早めにどうぞ。


うさぎ書林さんが、古書組合加入のメリットをツイッターでつぶやいていました。曰く「先輩と後輩が出来て、仲間が出来て、売り場が増えて、商売に変化を付けることができて、売上げが上がったこと」「数百万円、数千万円の商品でも、市場に出品されているものは手に取ることができる」「70歳、80歳を越えた古本屋と話ができる。これは面白い」。どれも同意です。ただ私は数百万円、数千万円の商品は手に取るのは怖くて、眺めるだけですが(笑)。


私としては、意外にせどりとの親和性が高いことを強調したいです。例えばBOでせどりをしていると、マケプレでは売りにくいけど、組合の市場ではそこそこの値段ですぐ売れるものを見つけることがあります。運良くこうしたものに出合えれば、すぐに現金化ができます。
また、いわゆる「流星本」というのがあります。出版社から直接BOに流れる本で、ある程度せどりを続けていれば自然に覚えてくるものですが、そうした本が組合市場には一足早く流れることもあります。あと、割りとよさげな本で、相場もそこそこなのに、出品者が団子状態になっている本があります。これらも様々なルートで流れているものですが、全てがBOに流れるわけではありません。こうしたものも市場に出入りしていると分かるようになります。新刊で流出しやすい本や出版社の傾向をつかむと、せどりの際に注意するようになります。
「森へ返す」にしても、ものによっては市場で売ったほうが高くなるものもあります(もちろんその逆もありますが)。
せどりをしていると、昨今は競争も激しいですから、なかなか拾えない時もあります。私の場合、つい弱気になって、利が薄いもの、売れる見込みが低いものをつい仕入れてしまいがちだったのですが、他の仕入れ先があると、せどりで無理する必要がなくなりますので、ゆとりある気持ちでせどりをすることができ、結果的によいせどりができるようになりました。
あと買取をされている方は、組合の利用価値はさらに高くなります。自分むけでない品の処分先がBO以外にあるというのは、買取の幅を広げます。
私なりのメリットを列挙しましたが、実際は、人それぞれの活用の仕方がありますので、その辺を見極めるにも開業講座は役に立つと思います。