たそがれ親父さん逝去

皆さんご存じの通り、たそがれ親父さんこと吉本康永さんが12月29日午後10時15分に、大動脈瘤破裂のため亡くなられました。64歳でした。告別式は31日に済まされたとのことです。


私は年明けに奥様より連絡を受けてその事実を知り、ただただ呆然とするばかりでした。実は今月、あるオフ会にてご一緒する予定でしたので、なおさらです。当ブログでのお知らせは、奥様のご了解を得てからという判断のもと、皆さんへのお知らせが遅くなってしまいました。何卒ご了承ください。


今日は妻と、たそがれ親父さん宅へ弔問してきました。午前10時半頃到着し、まず焼香。遺影を前にしても、亡くなったということがまだ信じられない思いです。その後たそがれ親父さんの知人も到着。この方は以前勤めていた職場が閉店してしまったのを機に、たそがれ親父さんの勧めでせどりを始めたとのことです。たそがれ親父さんの奥様とその方と、かぴぱら夫妻の4人で、お昼を挟んで午後2時過ぎまで、たそがれ親父さんの想い出とか、せどりや古本業界の状況などについていろいろ話し合いました。私からは、昨夜からネット上で、たそがれ親父さんを悼む声が多数交わされていることなどお伝えしました(奥様は普段ネットはあまり見ないとのこと、たそがれ親父さんのブログも読んだことがなく、せどり関係では私のブログしか読まなかったとのことです)。


29日の夜は、午後8時半頃にブログ更新してからネットサーフィンなどした後、午後9時頃風呂へ向かったそうですが、いつもはすぐ上がってくるのに30分経っても出てこないので、奥様が様子を見にいったところ、風呂に入る前のトイレで倒れているのを見つけられたそうです。すぐ救急車を呼び病院に搬送され、30分ほど心臓マッサージをされたそうですが、意識が戻らないままに亡くなられたとのことでした。その前日28日は長野へせどりに行かれたそうですが、帰宅後かなりお疲れのご様子だったので、29日はせどりを休みのんびりされていたとのことでした。


たそがれ親父さんはとてもきっちりとした性格だったらしく、毎日やるときめたことは休まない、そしてこれはと思ったことには夢中になり、とことんやらないと気が済まないとのことでした。その几帳面さがあの素晴らしい実績につながったことは疑いないですが、反面、死期を早めたことにもなってしまったのでしょうか。


私達も訪問する前は、奥様にどのようにお言葉をかけてよいやら、不安になっていたのですが、思いのほか明るく接していただき、たそがれ親父さんの想い出をたくさん話していただきました。奥様の悲しみはいかばかりか想像も付きませんが、突然の訪問にもかかわらず快く迎えてくださり、感謝しております。自己発送分在庫の本棚も見せていただきました。前回訪問したとき以降、主力をFBA管理に移したため、だいぶすっきりとした印象になりましたが、それでも1000冊以上はあったでしょうか。背表紙を眺めながら、つくづく目利きが優れた、渋いせどりをする方であったなあと言う思いを新たにしました。最後にもう1回焼香させていただき、おいとましました。


最後に、一昨年、たそがれ親父さんを訪問したときの双方のブログ記事のリンクを貼っておきます。


かぴぱら堂さん来訪----たそがれ親父のせどりノート
たそがれ親父さん訪問----かぴぱら堂業務日誌



たそがれ親父さん、ゆっくりお話しできたのはこの時の1回だけでしたが、とても面白い話をたくさん聞かせていただいたことはいまでも忘れません。どうもありがとうございました。どうぞ安らかにお眠りください。