無駄が楽しい古本屋稼業

紹介ついでにねこやブログから別の記事。
本道楽(ねこやさんブログより)

今は減ったが、昔は売れない本を大枚はたいてよく買った。昨今流行の効率主義からすればバカとしかいいようがないが、ハナから売ることを目的とせず、とにかく眼前に現れて「買ってくれ」と叫ぶ本を仕入れていた。これは経済活動でなく、たんなる道楽というもの、でもそれを無駄だと思ったことはない。ワテがみるに、この古本商売では、無駄だと見えることを多くやっている業者ほど、実は豊で深く、最も愉しんでいるような気がする。無駄をおそれたり、軽蔑すること自体、既に効率主義の奴隷となっている証。元来、古本屋は効率を求める商売ではなく、無駄と遊ぶ実に無駄な生業であった、はずなのに・・。

効率主義をとことんまで追求した結果が、ビームせどりでしょうか。
昨夜ツイッターで「せどり」と検索したら、情報系ツイートがわらわらでてきましたが、そこからリンクをたどると、「ツールがあるから知識がなくても稼げます」なんてのもありました。本当か?それで楽しいか?


思えば私も地元でおとなしく仕入れていればいいものをあちこち遠征に行ったり、行ったあげく買取交渉不成立に終わったり、売り先も売れるアマゾンだけで売っていれば効率いいのに催事なんかに手を出したあげく手間の割りには儲からなかったりしてますが、そういう刺激がなかったらこの商売、8年も続けられなかったと思いますね。