せどり禁止は広がるのか

当コメント欄の皆様の投稿によれば、FC店を中心にせどり禁止ないし制限をする店舗が増えているようです。ピーノキオさんご紹介のFC加盟会社の経営計画発表会の報告では、店舗から見たセールの弊害がリアルに語られています。ブックオフ本体のセールに対する総括と軌を一にしています。
今日たまたまある店舗に行ったら、数人連れでビームせどりをしている光景と出くわしました。105円棚を片っ端からビームしていて、かなり滞在時間を経ていたようですが、各人のカゴに入っている本はそれぞれ10冊程度。失礼ながらこの本で大丈夫かなあと思われる内容でした。明らかな1円本でもバーコードがついていたらビーム。背表紙は見てないわけです。ビームで全頭検査という、本の知識がなくてもできるという触れ込みで普及した方法は、やっても知識が身につかない、蓄積ができない。効率を極限まで追求したら、結果的には最も不効率な方法になっているのではないかという思いを新たにしました。それに一心にビームをしている光景は、私の目から見ても異様に見えます。こうなると、せどらーはお呼びでないという流れはある程度避けられないものになってしまうのでしょう。
私としてはこうしたブログを書いているわけですから、せどらーが増える手助けをしているようなもので、その結果こういう状況になったのには複雑な思いを抱かざるを得ません。とはいえビームで全頭検査というスタイルは、私が求めているせどりの楽しさ、例えば良書を見つけたときの湧き上がる高揚感などとは無縁で、やってて楽しいのかなあと余計なお世話は重々承知の上で思ってしまうのです。